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Re: 僕らの友達 ( No.22 )
日時: 2012/06/08 20:41
名前: 蓮 (ID: nlCdadAl)

     第1話 ★紅★
     ○o。.真暗な日常.。o○


僕は紅。最悪最低の日常をおくっている6年2組の生徒。

A「なあ!今日もやろうぜ!」

いやだなぁ。 なんで僕だけ・・・。

また、殴られるのかなぁ。
あ、放課後に殴られるのは初めてか。

今、僕は、双子の姉、瑠璃を待ってたんだ。

ドカッ!

音と同時に僕の意識は薄れていった。


*     *     *


目が覚めると、そこは、家(施設)だった。

「紅!!!!!」

「うわぁっっ!!!!!!!!!!」

耳元で思いっきり叫ばれた。この声は・・・ 瑠璃?

図星だった。僕の隣に瑠璃がいた。

「何してんだよ!」

「何よ!誰がここまで運んだと思ってんのよ!」

2人きりになると、激しくなる事が最近ある。お母さんとお父さんの喧嘩がひどくなった頃から。

運んできた?
瑠璃が運んで来たのか?

「おい、瑠璃がここまで運んで来たのか。」

瑠璃は鬼の形相で睨んできた。
怖い。性格は俺の前では強いけど、さらに鬼の形相だから、まさに「鬼に金棒」か。

「とりあえず、あの後どうなったの?」

怖いから口調と話を変えてみた。

「えっ?あぁ、とりあえず、ランドセルとか全部持って帰って来たよ。でも、頭、ただでさえ悪いのに大丈夫?」

「どういう事だよ!」

「こういう事」

そう言いながら、瑠璃は、人差指を頭の周りでくるくると回した。

ムカつく。2人しかいない事で、本性出したな。

「あっそうそう、紅の馬鹿話は措いといて、今度引っ越せるんだよ!」

「イヤ、しってるし。」

「紅もそれは覚えてたかw」

「あぁ!?」

「切れた。いつもの優男はどこ行った?」

「優男じゃねえし!」

疲れるけど、話相手としては、凄く話しやすいから、僕は、瑠璃と一緒にいるのが楽しい。
だから、親が離婚したのは、僕にとって、嬉しい事なのかもしれない。


*     *     *     *     *     *


引っ越しの日

村に入ったくらいの時、


ガサガサッ


ん? なんか聞こえた。

変なのがいる・・・。

!?

毛が生えてる小さいヤツが出てきた。

「うわぁっ!!」

思わず叫んでしまった

「なにか見えたの?」

瑠璃が聞いてきた。
答えるべきか・・・。 言ってみよう。

「うん。あっちに、人じゃないものが立ってた。」

「人じゃない?」

「毛がたくさん生えていて、小さかった。」

「え・・・。」

瑠璃も僕も、しばらく固まったままだった。

ヤバい。アレ見た瞬間、失神しかけたし。慣れてるけど。


     ○o。.終わり.。o○ ★紅★