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Re: 七色きゃんでぃー ( No.7 )
日時: 2012/06/09 16:50
名前: 生卵。 (ID: DIefjyru)


「遅かったね、一人で寂しかったー」
「ごめんね?書類が風で飛んじゃって」
「そうなの?!井之上君は何してたの?」

授業はやはり間に合わなかった、
怒られる覚悟で書類のことを話したら怒られずに済んだためどうやらセーフの様だ
巧に関しては授業中爆睡していたため結局怒られていた。

リデルに話していて自分でも情けないな、汐梨は自然と少し落ち込んだ
もともと男嫌いなリデルは巧がだらしないだけだ、と励ましの言葉をくれた。

「それにしても井之上君と幼馴染なんて大変じゃないの?」
「大変だよ」

汐梨は自分でも驚くくらいの即答だった。
リデルはその様子を楽しそうに聞いて笑っていた。

「副委員長も私がなれれば汐梨ちゃんをもっと助けたのになあ」

独り言のようにつぶやくリデルを見て汐梨はうれしくなった。
自分の為にそんなことを言ってくれるのはうれしかった。
学級委員は雑用が多かったりするため誰もやりたがらないのだ、だからリデルの様に言ってくれる人は少ない

「ありがとう、そう思ってくれるだけでうれしいよ」
「えへへ、そんなふうに言われると照れるよ」

ほんのりと頬を嬉しそうに赤らめるリデルは可愛く汐梨は癒されるなあと思いながら見ていた。


「リデルちゃんは日誌書いといて、私は黒板と窓閉めやるから」
「はーい!」

放課後、日直のリデルは少し憂鬱そうだったが汐梨が手伝うことを言えば思い出したのか嬉しそうな顔をした。
まだ少し人が残る教室で早く終わらせようと行動はかなり早い。

リデルが日誌を書き終わる頃には汐梨の作業は終わっていた。

「有難う、すっごい早く終わったよ!」
「良かった、手伝った甲斐が有るよ」
「汐梨ちゃんが居なかったら今頃私泣いてたかも…」
「大げさよ、それより私まだやることあるから先帰ってて」

大げさに鳴きまねをするリデルに苦笑いしながら手を振って会議室に急いだ。
会議室で担任から書類のはさみこみを任せられていた。