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【あお☆けん】 ( No.14 )
日時: 2012/06/11 23:44
名前: 狼鳶 ◆InzVIXj7Ds (ID: pVoFPF2t)

【あお☆けん】



青柳ヶ丘高等学校(アオヤナギガオカコウトウガッコウ)。通称、青高(アオコウ)。
バスケ部や野球部、サッカー部や吹奏楽部等が県内ベスト3に入るなど、部活動が盛んな高校である。
他の部活が練習に励んでいる中、楽しそうな声が響く部活があった。

その名は————


「皆ー注目! 青柳ヶ丘漫画研究部。略して青研(アオケン)! 始めるよーっ!!」


青  柳  ヶ  丘  漫  画  研  究  部  




◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆




小鳥たちがチュンチュンとお喋りしている。
風がそよそよ吹き、草木が揺れる。
そんな長閑な時間。長閑な日常————。


「そんな日常がまさかあんな風に壊れるなんて……。次回! 日常からの崩壊。皆、来週もまた観てnっグハッッ!!」
「なに勝手に次回予告してんだよ! しかもなんだ、めっちゃシリアスじゃねぇか!!」


ゴスッ、と鈍い音を立て、女子が女子を殴った。
殴られた女子の名は、伊藤 鈴菜(イトウ スズナ)。殴られた所を擦りながら笑っている。
殴った女子の名は、戸澤 絵梨(トザワ エリ)。こっちは殴った手を擦りながら怒っている。
そんな二人のやり取りを余所に、何やら言い合っている二人が居た。


「べっ、別にアンタの為にしてあげた訳じゃないんだからっ。勘違いしないでよね!」
「いやはや、私はそのような申し出はしておりません。貴女様が、ご自分で、ご勝手にされた事ではありませんか?」


王道のツンデレ台詞を、何の躊躇もなく言った女子の名は、笠原 舞香(カサハラ マイカ)。
最近キャラを構想している。
不思議な口調と雰囲気を醸し出している女子の名は、原田 美咲(ハラダ ミサキ)。
何処からか出した扇子で、優雅に扇いでいる。
この二人は、この漫画研究部の部長と副部長だ。そして、この部一の痛い子たち。
そんな二組のやり取りを眺めながら、じゃれ合っている二人が居た。


「ふふっ、あの四人って漫才師みたいに面白いねー。あおちゃんもそう思わない? あ〜あおちゃん可愛いvV」
「うん。ウチもそう思う。うぅ〜 ゆーちゃん苦しいよ……。」


笑顔が黒い女子の名は、安西 優(アンザイ ユウ)。可愛い顔なのに腹黒い。
優に抱きしめられている女子の名は、沢城 葵(サワシロ アオイ)。この部の中で一番背が小さい。
優と葵は仲良しで、いつも一緒に行動している。

三組の女子たちがそれぞれ話し合って(じゃれ合って)いる時、ドアが開き女性が入ってきた。


「はいはいっ。安西さんと沢城さんは良いとして
  そこの四人はなにをやっているのですか。もう部活開始の時間になりましたよ」


この女性の名は、黒川 碧(クロカワ ミドリ)。しっかり者の先生。この部の顧問だ。


「あーっ みどりちゃんだぁ! やっほーい! って あれ?つっきーは?」
「先生を名前で呼ぶのではありません。月島先生の事もです。まったく……」
「はーい、ごめんなさーい。で、つっ、じゃなくて、月島先生は?」
「はぁ……。月島先生はまた何所かへ行きましたよ……」
「あ〜、これはまたサボりやがったな。たっく、あの駄目教師が」


月島先生もとい、月島 隼人(ツキシマ ハヤト)。この部のもう一人の顧問だが、いつもサボっている。
その月島の面倒を見ているのが後輩の黒川だが、今回は逃げられた様だ。


「月島先生はほっときましょう。そして部を始める事を推薦致しますわ」
「その方が良いと思うよ。あんな先生居なくったって何も変わらないからねー」
「うん。」
「そ、そうね。そうしましょう。笠原さん、お願いしますね」


黒川に呼ばれると、笠原は机の上に立ち、大声で言い放った。


「それじゃあーいっくよぉー! 青研始めまーっす!!!」
「今回はぶりっ子か……」
「わ、私もやりたいですわ……!」
「うひゃひゃひゃっ! ぶりっ子ぶりっ子!」
「どうやったらあんな台詞言えるんだろうねー」
「うん、凄い。」
「ちょっと、笠原さん! 机の上に立つのではありません!! 早く降りなさい!」


今日も一日平和です。






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【後書き】

長編小説にしようとして、挫折したモノです(笑)
なので設定とか結構細かいです。
根気があれば続くかもです……? ←
にしても、昔に書いたヤツだから書き方が古いなぁ。
いや、そんな変わんないか。(*´Θ`*)アハッ

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