コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 仲良し軍団?いいえ秘密結社です ( No.19 )
- 日時: 2012/06/17 13:59
- 名前: 生卵。 ◆l5afVy7QjU (ID: dD1ACbVH)
- 参照: エピソード4.
■秘密結社初任務、俺たち超善人計画フェイズ1
「いいか聞け!」
秘密結社アジト、もとい廃墟の中紫が机に手を付き勢いよく言った。
しかしその机に座っている人たちは施栓を一瞬ちらりとこちらに向けただけでまた自分のことをやり始めたしまった。
「聞けよ!」
紫は銀乃寺くらいはちゃんと聞いてくれるだろう。
そう思い銀乃寺の方へ視線を移す、しかし悲しいかな彼は聞く聞かない以前に寝ていた。
「お前ら…俺一応リーダーだぜ」
ガクン、と肩を落として落ち込んだように溜息をつく。
「大丈夫だよ、皆しっかり聞いてるからさあ」
「そうだぞ、男ならもっとシャキっとできんのか」
お前が男勝りすぎるんじゃないのか、と言おうと思ったが一応聞いてくれているようなので取合えず話すことにした。
「俺たちって人助けをする団体だろ?それで思ったんだけどクラスの奴に聞いたら困ってるってやつが居たんだよ」
「馬路かよ」
いつも通り机に足を引っ掛けるようにして座っていた霧斗がやっと発言した。
銀乃寺もみんなの話し声にやっと起きたようだった。
「いや、この前から誰かにつけられてるんだって」
「え?それ猛警察沙汰じゃねえか」
少し生々しい相談内容にほかのメンバーは少々驚いているようだった。
だが夢霧に関しては特に驚きもせずどこで買ってきたのかたこ焼きを食べていた。
「ふう、美味しかった。ていうかそれはきっと一組の柊木さんだよねえ?」
お菓子などのゴミで山ができている中に先程のたこ焼きのゴミを入れると一息置いてから夢霧が言った。
彼女の情報収集能力はどこからくるのだろうか。
「ああそうだよ、でも柊木さんの家はかなり名門の花道っていうかそういう感じらしいんだよ。そんなお嬢様が狙われたんじゃ家に泥を塗るようなもんだからな、女子が電車で痴漢されても声を上げないのて同じだよ」
何時から出ていたのかホワイトボードに現状を書き込みながら言った。
メンバーのみんなもへえ、と言ったりしている。
「でもまあいいんじゃないの?どうせ助けてあげる的なこと言ったんでしょ紫の事だしい」
カップラーメンを箸をつからずにほぼ一口で食べる。
こちらを向いた夢霧の頬に小さなナルトが付いていた。
「いやまあそれが秘密結社成立のもとだし当然だろ」
「それでも僕たちだけでどうにかなるんかなあ、もし僕が足手まといになったりしたらどうしよう、ああ考えるだけで頭が痛い」
頭を抱え込みぶつぶつと呟いている。
銀乃寺のネガティブタイムだ。
「大丈夫大丈夫、俺たちには朱音もいるし絶対安全だよ」
「おい」
まずは企画を練るところから始めるとしよう。