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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re:仲良し軍団?いいえ秘密結社です ( No.21 )
- 日時: 2012/06/17 18:31
- 名前: 生卵。 ◆l5afVy7QjU (ID: dD1ACbVH)
- 参照: エピソード4.
■秘密結社初任務、俺たち超善人計画フェイズ2
「っつーわけで、今日は柊木さんを尾行しようと思います!」
「それって本末転倒って言うかいいのかよ、オレ達はストーカー駆除すんだろ?それがストーカーしてどうするんだよ」
ハッと鼻で笑われたのは気のせいと言うことにしておこう。
紫はそのことについて事前に許可を取っていることを伝えた。
「へえ、意外と用意はしてあるんだな」
感心したように頷く霧斗。
己の姉が横でもしゃもしゃと音を立てながらバケットに入ったフライドチキンを物凄い勢いで食べていることに動揺しないところを見ると日常生活での夢霧の暴食ぶりがうかがえる。
「で、成功報酬はやっぱり食べ放題券とかそういうのだよねえ」
成功報酬、そんなものあげるとも言っていないがその言葉にはタダでは働かないぞと言う確固たる意志がにじみ出ていた
「食べ放題券はやるから手伝えよ」
「りょーっかい!」
食べ物に釣られる。
それは夢霧の為にあるような言葉な気がしてきたのは昨日今日の事ではない。
「柊木さんは部活動をしてるから下校は遅い、それまでここで時間つぶしてればいいだろ」
立つのをやめて霧斗と反対側の椅子に座るとお茶を紙コップに入れて飲み始める。
やや蒸し暑いこの季節、冷たいお茶が体を通ってくのが何となくわかる。
「でもさ、でももしもだよ?そのストーカーが本当に悪い人だったらどうするの?僕たちだけでどうにかなるかな…」
「斬る」
「すっ鈴木さん怖いよ」
不安そうに尋ねる銀乃寺を安心させるために言ったのだろう、
朱音が鞘から刀を三センチほど抜いて見せるが逆に怖がらせてしまった。
何処から持ってきたのかバケツを頭からすっぽりとかぶっている。
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