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仲良し軍団?いいえ秘密結社です ( No.24 )
日時: 2012/06/18 16:09
名前: 生卵。 ◆l5afVy7QjU (ID: dD1ACbVH)
参照: エピソード4.

■秘密結社初任務、俺たち超善人計画フェイズ4

妙な言い合いをしていると後ろで叫び声に似た声が聞こえた。
すぐさま振り返ると柊木がストーカーと思われていた男に襲われていた。
やばい、そう思うや否や夢霧を除いたほかメンバーは走り出した。
朱音に至っては剣を抜く姿勢に入っていた。

そして霧斗がジャンプしたかと思うとそのまま男にとび蹴りをした。
銀乃寺はバケツを盾にして自分の身を守っていた。

「痛い!」

聞こえた男の声は妙に低く変な嫌悪感を感じた。
蹴りが見事にヒットしたのだろう、その男はのめりこむようにして前方に倒れた。

霧斗がガッツポーズを取ると朱音も剣を抜こうとするのをやめ銀乃寺もバケツを盾にするのをやめて頭にかぶった。

しかしそのすぐ近くで頭を抱えてうずくまり震えている柊木を見ると皆でどうするかという意味を込めてアイコンタクトを取った。

「大丈夫ー?まああんなのに襲われたら無理もないよね!」

無し崩れた。
キャッキャと無邪気に笑っているだけならまだよかったがその状態で柊木に話しかけたのだ。
夢霧を除くほかメンバーは皆終わった、と思った。
だが、結果は皆が想像していたものと違った。
顔を上げた柊木がドンッと勢いよく夢霧に抱きついたのだ。

夢霧も笑顔のまま石化したように動きが止まっていたが。
柊木は安心したからかわんわんと泣きだした。

「まあ、あとは任せたぞ夢霧」
「えっ?ちょっとこの状況私だけにするの?」
「後で何か奢るから」
「ラジャー!」

何処で持ってきたのか朱音が紐で男を拘束し運び始めた。
食べ物で釣れば何でもそつなくこなす夢霧に柊木を任せ、紫たちは近くの交番へと向かっていった。



「なんというか、一件落着?だよな、うん」
「オレの活躍あってだけどな」

交番にとどけ色々な話を聞かれていたら時刻はかなり遅くなっていた。
暗い道を歩いていると反対側から夢霧が走ってきた。
こちらからも手を振り紫が走り出した瞬間、今朝と同じことが起きた。
ぐるりと世界は反転し体に痛みが走った。

「あ、そうそう!あの男の人も獅子座らしいよ!」

夢霧の言葉は聞かなかったことにしようと心に誓った。