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Re: 仲良し軍団?いいえ秘密結社です【お知らせ】 ( No.41 )
日時: 2012/06/23 16:15
名前: 生卵。 ◆l5afVy7QjU (ID: 2skvVE/B)

「はあ…」
「どーしたの紫?」

旅館の部屋で腰を下ろして深く大きなため息をつく。
カップラーメンを食べながら顔を覗き込むようにして夢霧が尋ねてきた。

「どうしたもこうしたも顔は痛いし変に注目浴びるし、はぁ」
「明日も遊べるんだしいいじゃん」

明日はこんな事に成りませんように、そう願って蹲ると横で霧斗がぼそりと呟いた。

「俺なんか手がはれたりして紫より何倍も溜息つきたいくらいなのによ」
「お前なー…はあ、もういい」

まだ少し痛みが残るのだろう、手を小さくさすっている。
ビーチボールでなぜそこまでなるのか、紫には理解できなかった。

「朱音はまだ起きないのか…」
「えっとね、ハルシオンって言う薬を色々やって液化させた物でね、効果は一二時間のはずだからそろそろ目が覚めると思うよ…うん」

少し焦ったような口調で申し訳なさそうに説明する銀乃寺。
まさか銀乃寺が説明すると思っていなかった霧斗と紫は少し驚いた様子だった。
それを見て銀乃寺はさらに申し訳なさそうに縮こまってしまった。

「銀ちゃんってそういう系得意なのか?」

まさかな、なんて思いつつ苦笑い交じりに冗談のつもりで聞いてみると夢霧がきょとんとした顔をした。

「え?まさか紫知らないの?」

わざともったいぶった言い方をする夢霧の発言だったがそのため好奇心がわいてきた。
身を乗り出すようにして銀乃寺に訪ねると少し照れた様に頬をかきながら

「ぼ、僕の家お父さんが病院に努めてるから…」
「あー…そういうことか」

なるほど、と言うように手をポンとたたいてうんうんと頷く。
銀乃寺も納得したのを見てか少しほっとしたようだった。

「朱音ー早く起きろーオレ達の夕飯が遅くなるだろうが、ボケ」

一応寝ていることを配慮しているのだろうかやや声を小さくしていたが最後の二文字は少し強調されていた気がする。

それから数十分たってからようやく朱音が目を覚ました。
事の成り行きを今一覚えていないそうだったので霧斗と再び喧嘩、という事態は防げそうだった。

そう思って一人心の中で胸をなでおろした紫であった。




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ハルジオンは麻酔薬です。
確か錠剤だった気がするので注射器で注入と言う色々超次元なあれでもしょうがないですね、そういう所は大目に見てくださいorz
でも錠剤って確か色々入れて固めてるんじゃなかったでしたっけ…?よく分からないですね(´・ω・`)
銀ちゃんが医者の息子設定はさらり、と出しました。
まあこの設定が…ごにょり。

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