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Re: king's royal palace ( No.15 )
日時: 2012/06/22 16:43
名前: ☆王様☆ (ID: SDyLiy9K)

>>14


ユウ君は総大将らしい位置で僕を睨みつけていた。其の眼光は嫌に禍々しかった。
もはやその目にはユウ君の面影すらも見出せない。

「ユウ君・・・・?」
僕は震えた口調で云った。嘸かし聞き取りづらかっただろう。

「ユウ君とは誰だ。」
其のユウ君の口調は寂しい程冷酷だった。
僕は泣きそうになった。幼馴染みのユウ君が僕を忘れてしまっているのだから。

「ユウ君とは・・僕の生涯の友です。」
僕はユウ君が記憶を取り戻してくれていると信じているからこそ云える。

「ソイツは此の中にいるのか?」
「はい、います」

「誰だ」
「貴方です。ユウ君は。」

ざわっ・・!! 周りがざわつきはじめた。
「無礼者!!己は貴様等知らぬぞ!!」
「即刻※1揚り屋入りを命じる!!」


※1:牢屋の事。「あがりや」と読む


>>16