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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: king's royal palace ( No.18 )
- 日時: 2012/06/23 01:12
- 名前: ☆王様☆ ◆wwww/7ZoNc (ID: SDyLiy9K)
前>>17
僕は云われるがまま中に入った。中は明るく暗い。暖炉があって暖かい。
宝石ばかりが有ると思ったら、意外とそうでも無い事がわかった。
落ち着いた絵が飾ってある。ユウ君はやっと口を開いた。
「あの時は俺の部下達がいたからな。お前を知らないフリをしていた。」
僕は驚いた。当たり前だ。
いつの間にかユウ君の鋭い眼光は消えていた。両手にあった震えも止まっている。
僕はユウ君にもう帰ろうと伝えた。だけど、
「どうやって戻る気だ?俺は戻り方を知らぬぞ。」
21世紀の人間が使わない言葉を云われたけど、意味はわかった。
「二人共帰ることができない。」という事だ。
「じゃあもう親とも会えない?先生とも、お婆ちゃんとも、」
「公園でサッカーすらもできないじゃん!!」
僕はお世辞に固めて云うタイプだが、こんな心に思った事を其の侭云ったのは初めてかもしれない。
次>>20
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