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10　漓玖side


——山口のこと好きなんだろう？



なんで、あんな奴にそんなこと言われなきゃならないの！？
心の中は、「恥ずかしい」という気持ちと「ムカつく」という気持ちが入り混じり、自分でも整理がつかない。

曉夜は、幼馴染。
確かにもし彼が居なくなったならば、私は…。
考えただけでも、胸が締め付けられる。


——でも、あいつの言うことなんて…


そうだ。まず、あんな奴に私の気持ちをわかってたまるものか。
心の中で、整理がついた直後



「おーい！漓玖！」


タイミング悪く、曉夜が追試が終わり追いかけてきた。


「！！？？///」


私はもう、パニック状態。
分けもわからず


「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！」


叫んで逃げた。


「えっ！？ちょっ…」


曉夜がなにか言いかけたが、振り返らずに全速力で駆け抜けてしまった。