PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ▽cram school story *塾ヲ攻略セヨ!!* ( No.30 )
- 日時: 2012/06/28 21:20
- 名前: 神崎仁 ◆bbWfSKYEhU (ID: z8eW1f9u)
14 東咲先生(一人称が俺)
「…」
静まり返った教室。
「…おめぇの気持ちが痛いほど分かんだよ俺には…」
その時、俺の辛い記憶がよみがえる。
何も言えない俺には、周りに友達なんていなかった。
いつもひとり。
友達なんていらないと強がった。
俺は、寂しくなんかないと嘘ついた。
他人にも自分にも…。
そんな時、俺に手を差し伸べたのは
“先生”だった…。
『人は一人じゃ生きていけない。必ず仲間が必要なんだ。
東咲。お前は、皆から愛されるヤツだ。
ただ、お前が心の扉を閉めているからそのことを感じられないだけ。
思ったことは伝えないと、誰にも理解してもらえないし、何も始まらない。
東咲、素直になれよ』
俺は先生に救われて、自分自身こうやって人を救いたいと思った。
だから塾の先生になった。
俺のような思いをしているならば、救ってあげたい。
あの時のように…
「新里。おめぇもはっきりしろよ。
おめぇ自身でおめぇの可能性を決めるなよ。んなの、やってみなきゃわかるわけねぇだろ?
伝えろよ。山口n…」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
バシッ!!
強烈な平手打ちが、俺の左頬を直撃。
「んにゃあ!!??」
壁に打ち付けられ…
………………………。
PR