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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 向日葵の破片。 ‐Himawari No Kakera。‐ ( No.160 )
- 日時: 2012/11/15 21:02
- 名前: 透子 (ID: VEcYwvKo)
第七話Ⅸ*君に
「……あのとき、私が……いっちゃんを、呼ばなかったら……」
侑は落ちる涙を拭うこともせず、言葉を紡ぐ。
壱知は口を緩めた。
「侑」
美湖がそっと呼びかける。
「ごめんね、ダメだよね、こんな姿、絶対いっちゃんは嫌いだよ。私は……いっちゃんみたいに、ずっと……笑ってるんだから」
ようやく涙を拭うと、涙はキラキラ輝いた。
綺麗な顔で、侑は美湖に向いた。
「いっちゃん、言いたいことがあるの。あのね、私————」
「侑っ」
咄嗟に叫んだ壱知の声を伝える。
美湖も緊張して、手が震えていた。
そのまま、壱知は侑に走り寄った。
「……いっちゃ……ん?」
侑は目を丸くする。
感じるはずがない、壱知の体を侑は受け止めていた。
そこに形は存在していないが、侑は壱知を感じていた。
抱きしめられた状態で、侑は身を硬直させていた。
「それ以上は、俺が言う。必ず、侑の目の前で」
声も聞こえるようだった。
侑は一瞬顔を歪めたが、思いを振り切って、頷いた。
「……うんっ!」
壱知も安心したのか、笑顔に戻りそっと侑から離れた。
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