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第二話Ⅰ＊孤独×自立


それからというもの、美湖は洋平を追い続けた。

昼は学校に、夜は家に居るという、生前と同じような生活を続けていた。
洋平は、高校では彼女をつくらなかった。

『美湖の事、どうしてもわすれられねぇんだ』

誰かに、そう話しているのを見た。



しかし、さすがに大学になると恋人もできる。
名前は前田夏愛〈Kanaru〉。
ショートヘアに二重の大きな目が特徴的な可愛い子だ。



「夏愛、結婚してください」


大きく目を見開いて大粒の涙を流す夏愛を見ていられなかった。




洋平が結婚してからあまり近寄らなくなった。

とはいっても、洋平への未練は残り、美湖は洋平から離れることはできなかった。