コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

向日葵の破片。 ‐Himawari No Kakera。‐ ( No.75 )
日時: 2012/11/18 11:23
名前: 透子 (ID: VEcYwvKo)

第六話Ⅰ*ライバルは突然に


キーンコーンカーンコーン————

美湖が学校についてくるようになって5日がたった。
今日は特課の最終日,その最後の授業がたった今終わり,教室はざわついていた。

「京……君」

帰ろうとしていた京は顔をあげた。
そこにいた少女は,京が意識を向けたのを確認すると,安心したように微笑んだ。

「何」
「や,えっと,明後日,暇かなーって思って」

少女は笑いながら喋る。
首を少し傾けると同時にボブの黒髪も揺れた。

「暇……だけど,君,誰」
「あ,まだだったね……。私は,有吉友架。……って,暇なんだ。……じゃあ……」

友架の視線は空中をさまよったが,しばらくして視線は京に注がれた。

「私と,デートしてほしいの」
「はあ?」