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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ホシゾラ ( No.19 )
- 日時: 2012/12/18 16:41
- 名前: 伊織 (ID: 31IKLfxT)
☆第四話☆
「ねえ、カラオケ行かない?」
江野の突然の申し出に、おれの頭上に???と疑問符が三つほど付いたのは言うまでもない。
宇宙人について熱く議論していた橋本(真面目少女)と東雲(不思議少女)も机に座っている江野を凝視。
無表情の神崎(我が女王様)でさえも眉をひそめる。
それほど前振りも前触れもない、突発的な提案だった。
「楽しそうだね、良いんじゃない?たまにはこういう交友の場面があっても」
沈黙を破ったのは風斗(我が王子様)。
お得意の『風斗スマイル』を魅せつける。
「私は賛成です」
「くらもー」
橋本が小さくはにかみ、それに東雲が続く。
「おれも、行くに一票」
……………べつに、おれは嫌だとは言ってないからな
ニヤニヤ笑う(NOT風斗スマイル)風斗に目で訴える
……………誰も、そんなこと言ってないからね(笑)
あとで、風斗を殺りに行こうか。
残るは神崎ひとりとなり、自然と視線もそっちに集まる。
「………………………いいわよ、行きましょ」
にっと江野が笑い、東雲はピースする。
橋本も少し笑みを浮かべ、風斗は早々と立ち上がる。
おれは、母さんに『今日天文部諸事情、帰るの少し遅し』とメールを打った。
いや、べつにどうでもいいんだが
神崎の「行きましょ」が「逝きましょ」に聞こえたのは、おれの勘違いだよな?
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