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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ホシゾラ ( No.4 )
- 日時: 2012/07/28 15:17
- 名前: 伊織 (ID: 9RGzBqtH)
さっき風斗は、おそらくこう言ったのだ。
「神埼雪路ってやつが、おまえのこと嗅ぎまわってるって聞いたぜ。何か知らねぇけど気をつけろよ」
散り際もカッコいい奴だ、情報を与えてくれるなんてな。
でもその情報、ちょっと気がつくのが遅かったから、意味ないけど。
そして今、おれの前には神埼雪路サンが居るってこと、人気者の風斗くんは知ってんのかな。
「おれが日野太陽だけど?じゃあ、おまえが神埼雪路?でもなんで、おれが天文部に入らないといけないわけ?」
少しばかり挑戦的に訊いてみた。
「あら、知ってくれてたみたいで光栄だわ。それで、あなたが天文部に入る理由?決まってるでしょう、あなたの名前が天文部に入るためだけにあるからよ」
少しばかり挑戦的に答えてくれた。
ていうか、悲しい奴だな、おれ。
親がつけた名前が天文部に入るためだけにあるって?
とりあえず土下座しろ。
「まあ、別にいいけど。元から、天文部に入るつもりだったし」
天文部ОBの姉・空にも言われてたしな。
いつもは優しいはずだったのに、笑顔で攻められたから…。
これで、「おれ、サッカー部になったんだッ♪大空翼を目指すよッ♪」とか宣言したら、絶対に死ぬ。
「そう。なら良いわ、明日中に入部届を出しなさい。出さなかったら…」
そう言う神埼には、どこか姉と通じるところがあった。
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