コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ようこそ ! 我らが青春部へ ! 【イメソン発表】 ( No.8 )
- 日時: 2012/08/02 14:51
- 名前: 夏目 ◆x59qz04G1I (ID: fbqYC.qT)
- 参照: ▼ season 01 青春部はじめました
部活の説明を聞いてその名の通りの説明以上を求める私がバカだった。
例をあげるとすれば陸上部だとしたら、走る部活なんて言わないだろうし、もっと言えばバスケ部はボールをつく部活なんても言わない。私はもっと具体的な説明を待っていたのだ。
つくづく思うがこの部活は基本バカの集まりだ。まぁ、そのバカ部の部長を務めてる時点で私もバカということか。
青春部とは何か ?? ——青春する部活です。
バカだこいつら。もうだめだろ。青春するって言っても個人差ありまくりだしどうすればいいのか分からないしそれに一番の問題は——
ドアに貼ってあるポスター。
部長着任当時は気づかなかったが掃除をしているときに気づいたこのポスター。
軽くきばんでいて、何故か埃がたくさんついており、右下の角はちぎれてるしそれに赤の太字マッキーペンで書かれた『 青春部 』という文字の横に青の細字マッキーペンで書かれている『 青春していればOK 』という意味の分からないうたい文句あたりがこの部活のバカさ加減を示しているのは明白だ。
左の手のひらで左頬をおさえ右手で左肘を持つというシンプルな考える仕草をしながら溜め息をひとつ吐く。
どうして自分がこの状況におかれたのかふと、回想してみる。
青の新品リボンが目立った入学当時は部活の勧誘もたくさんされたしたくさん見学にも行った、が。結局興味を惹かれる部活動はなかったので3年間帰宅部を決め込むと決めたわけだ。そして進学し2年生になると当たり前のように勧誘は来なかった。次は赤いリボンの生徒達が狙われたようだ。そう。そのはずなのに何故か同じクラスで仲良くなった本条雅に誘われたのだ。
『 私が入ってる部活見に来ない ?? 』
別に嫌でもないしその日は空いていたこともあって見学に行ったはず、見学に。なのになぜかよく分からない部活だったし部室は喘息持ちの人が無言でノーと言うような準備室だった。そして一番理解しがたいのが免疫も何も無い私が部長になったということ。
以上回想。解決策は見つからなかった。
「 ってことでいいよね ?? 本条 ?? 」
藤堂君のその言葉は明らかに青春部を説明できていないことが窺える。
自分がいないとこの部活は成り立たないように思えてきた。
——ポスター書き直すところから始めるか。
「 いいよ。んじゃぁー 」
そう思うと自然にやる気はでてきた。へんな所でONになるなよ自分のやる気スイッチ。
「 青春部、活動開始 !! 」
けだるそうに放ったその一言は藤堂君を安心させるには十分な言葉だったようで、安堵の息を吐いていた。雅ちゃんは嬉しそうに手を叩いて、久坂はナニソレというような顔をしていた。
私達の夏は始まったばかりだった。