コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ようこそ!我らが青春部へ![ 参照100突破!感謝! ] ( No.20 )
- 日時: 2012/08/10 15:35
- 名前: 夏目 ◆x59qz04G1I (ID: fbqYC.qT)
- 参照: ▼ season 02 青春写真とります
何故か片桐さんと向かい合わせに座ってしまった私は集中攻撃をうけることになる。この人は見た目も怖いし口もわるいしでかなりの毒舌で普通に絡みづらいです。実は久坂と幼馴染なんだとか。
マックで活動内容について話し合っているわけだが、全然決まらない。気づけばLサイズの飲み物を飲み終わってしまった。
「 んじゃさ、うちの案聞いてくんね ?? 写真 !!写真とろ !! 」
ポスター制作中に思いついた案。自分の中ではかなりいい案だと思う。それに写真といってもただの写真ではない。題して青春写真 !!
「 お前は馬鹿なの ?? いや馬鹿か 」
片桐さんに予想通りの批判をうける。だがそんなものにくじける私ではない。それに対し軽いドヤ顔で詳細を発表する。
「 題して青春写真 !! いわゆる青春みたいな写真 !! ほら青春ジャンプとか、海に飛びこむ感じの !! 」
最終的には立ち上がって演説のように喋ってしまったがそのあたりはスルーで。
この案に対する反応は様々で雅ちゃんは笑顔でうんうんと頷いてるし久坂は楽しそうに目を輝かせてるからてっきりこれは良い案なんだと勘違いしてしまったが、片桐さんの反応ですぐに取り消す。片桐さんは右手で頬杖ついて呆れた顔で見ていた。
「 茜はもっとマシな馬鹿だと思ってた 」
初めて名前を呼ばれ地味にドキッとした私は雅ちゃんのが移ったのかもしれません。それにしてももっとマシな馬鹿って……。やはり片桐さんはかなりの毒舌で酷い人であることはかわらないらしい。
「 まぁそんな馬鹿は嫌いじゃない。……カメラ貸してあげる 」
——こっここここれはっ !? もしや片桐さんってクーデレ !?
なんて馬鹿な妄想は現実と程遠く、すぐに現実をたたきつけられる。
「 ほらミジンコ。どんな写真とるのよ 」
態度が全然ちがくなりいきなり罵られる。どんな写真といってもよく分からないのでポケットから携帯を取り出す。画面をスライドさせ青春画像とうちこみ検索結果を待つ。とりあえず自分のなかのイメージは夕暮れの道の二人乗りとか馬鹿やってるとことかをとりたい。
でてきた画像は主に4つにわかれていて恋愛系、友情系、部活系、その他青春と思われるもの。
「 どんなのを撮るの ?? 」
藤堂君が私の携帯の画面を覗き込む。
「 候補としては……青春ジャンプと海に飛びこむのと靴だけでキスしてるのが分かる写真とかかなぁ 」
「 海却下 」
俺は陸上専門なんで。久坂が即答で海の案を却下する。久坂いわく泳げないんだとか。
「 それじゃ青春ジャンプ撮ろう 」
雅ちゃんが一声かけるとみんな立ち上がって仕度を始めた。
なんだかいい写真が撮れるのかもしれない。