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Re:  いろはにほへと、 ( 短編集 ) ( No.111 )
日時: 2013/01/24 17:58
名前: 甘月 ◆Dtcgw7lf52 (ID: SnkfRJLh)

[ 世界に亀裂が走っている ](眼鏡)



がしゃん、と音がした。
それは私の心が割れる音だったのか、それとも世界が割れる音だったのか。
どちらかは分からないけれど、途端に教室が半分に割れて見える。
冗談などではない。本当に亀裂が走ったみたいに半分に割れているのだ。
確かにこのざわざわした空間はあまり好きではなくて、明日にでも爆発してしまえばいいと思っていた。
思っていたけれど、まさか本当に割れてしまうなんて。

本当は、嫌いなわけではなかった。
周りの人間が悪いわけでも、この教室が悪いわけでもないことも分かっていた。
ただひとりぼっちであることが寂しくて、誰かと一緒にいたかっただけ。


(だから、どうか世界よ元通りになって)


思わず涙が出そうになって俯くと、不意に目の前が暗くなった。
視線を上げるとそこにはクラスの人気者と言われる彼女の姿があって、なんだか嬉しくなった。
彼女の顔は、決して馬鹿にするような顔でも、冷たい顔でもなかったからだ。

「高橋さん高橋さん」

「なん、ですか」





「眼鏡にひび、入ってるよ」









同じく雑談掲示板に載せたもの。
ただのギャグというかなんというか……てへぺろ←