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[　眠れないのは暑さの所為　]



暑い。

今年の夏は暑いと聞いていたけれど、本当に暑い。
扇風機をつけて、布団なんかほとんど掛けていなくて。
首には水で濡らしたタオル、額には氷の入った袋。
だけど、全然涼しくならない。

隣で眠るキミも、暑そうだ。

汗で張り付いた髪の毛とか、暑いはずなのにいい匂いがすることとか、暑いからと薄着なこととか、キミのその全てに、ドキドキしている僕を許して。


「はあ……」

暑さで眠れないもどかしさに、溜め息をつく。

「ん……」

ふいにキミが寝返りをうつ。
こっちを向くキミに、またちょっとドキドキしてしまう。

「ゆ、ぅき……」

ん……？
今、ゆうきって言った？

俺の名前————そんなはず、いや、でも今確かに……でもなんで？寝言？どういうことだ？いや、でも……。

頭の中がごちゃごちゃになる。
と同時に顔に熱が集まる感覚。



（眠れないのは、暑さの所為？）





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初めての男の子視点です！！
名前は適当につけました。←
ゆうき、っていうと君僕が出てくるヲタクな作者でごめんなさい。