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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: レモン色ドロップ。【短編集】〜リクエスト募集中〜 ( No.21 )
- 日時: 2012/10/02 23:27
- 名前: 上総 (ID: SnkfRJLh)
【振り向いてくれないくせに、次の恋を邪魔しないで】 切
好きだった。あの人が。
整った顔立ち、優しい笑顔、頭が良いのにどこか抜けているところ、あの人の、全部が好きだった。
全部全部、好き“だった”。
「よっ! お前、彼氏出来たんだって? しかもイケメンらしいじゃん」
からかったような無邪気な笑顔でそう言うキミに、まだドキドキしている私は、なんてダメな奴なんだろう。
新しい好きな人が出来て、いや、正確には告白されて、付き合っている彼氏がいて、幸せなはずなのに。
だんだんと好きになってこられたはずだったのに。
どうして、まだこんなに胸が痛むの。
「まぁね」
私が素っ気なく答えても、全然気にする様子もないキミ。
「じゃあ今度、ダブルデートでもしねぇ?」
ダブルデート。
前は、あんなに憧れていたのに。
ダブルデートなんて。
(キミが他の人と一緒にいるの、見たくない)
まだこんな気持ちを抱いてしまう。
なんて、なんて愚かなんだろう。
だけど。
「いいよ。いつにする?」
今の私は、そうやって明るく笑顔で答えなければいけない。
だって今の私は、キミのことが好きなわけじゃない。
「うーん……そうだなぁ…」
そう言って考える姿にもいちいち反応してしまう。
残酷だ。
私の気持ちに気づかないキミ、まだキミを想っている私、私を一途に想ってくれる彼。
胸の中でループするこの気持ちは、どうやったら止められますか?
でも、きっと。
私は、振り向いてくれないキミを想い続ける。
いつか、このループが止まる日まで————
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なんか暗いですね…、すいませんm(_ _)m
何だか最近切ない系が好きで……。
次は明るいの書きます!! ……多分。←オイ
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