コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: レモン色ドロップ。【短編集】〜リクエスト募集中〜 ( No.26 )
- 日時: 2013/01/19 17:49
- 名前: 上総 (ID: SnkfRJLh)
[ じょし部!!(仮) ]
————————————————————————
【じょし部(仮)】 ※男子禁制※
・可愛くなりたい女の子
・メイク道具など持ってこられる人
・変わりたい女の子
以上のことに1つでも当てはまる方、大歓迎!!部員募集中☆
————————————————————————
そんな紙を見たのは、この学校に入学してすぐだった。
今まで“冴えない女子”だった私は、この部に入れば変われるかもしれない、と即入部届を出した。
だけど、入部して半年ほどたったある日。
じょし部の部員は全員男だという噂が流れたのだ。
じょし部に入って「別人みたい」と友達に言われ、モテ始めた私は、そんなのガセだと思って全然気にしていなかった。
けれどだんだんその噂は広がっていって、一度聞いてみようと決意したのだ。
そうしたら。
「あぁ、ここの部員全員男だけど」
「やっぱりそうですよね……って、えぇ!?」
あっさり、そう言われてしまった。
全員、男???
頭の中がハテナマークでいっぱいになる。
だって部員は全員、明らかに見た目は女子だ。
部長は、茶髪の巻き髪にメイクしていないのに長い睫毛。
大きな瞳に、白い肌。
確かに胸は小さいけど、私だって小さいから気にしたことなかった。
「触ってみる?」
きょとんとしている私に、部長は私の手を取って自分の胸へ持って行った。
柔らか………くない。
「え、だってこの部、男子禁制じゃないですか!!」
「だって俺たち見た目とか完璧女子じゃん。
この部始めたのだってほぼノリで女の子たちにバレないかな〜、って始めただけだし」
そ、そんな……。
「でもさ、それ知って早耶ちゃんは退部しようと思う?」
「……思わないです」
確かに驚いたけれど、退部しようとは思わない。
ここで色々学んだし、私自身変わることができたのは事実だ。
「そっか。じゃあこれからもよろしくね?」
部長に差し出された手を、握り返した。
——————————
長編にしようかな、とか思ったやつです。
でもじょし部なのに女装男子って……どうなんだろう。