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第２２話　★　関係　★

「なんでティアラなのよ!!!」

美菜がカナに向かって叫ぶ。

「おっと、私に近づいたら殺すよ?」

簡単に殺すという言葉を使うカナに私は不快感を覚えた。

「ティアラはね、私を殺したの♪そうだよね?ティアラちゃんっ」

カナはティアラの頬を人差し指で撫でる。

「まだ、鮮明に覚えてるよぉ?苦しかったなぁ……体も



心も」

そういって、カナはティアラを押し倒した。

「これは復讐。大好きだったティアラへのね」

「復讐とか馬鹿じゃないですか?」

ずっと黙っていた、クラウンが口を出した。

「は?」

カナの低い声にも動揺せずクラウンは言った。

「勘違いでしょ?」

「なに言ってんの?」

「ティアラはちゃんと助けを呼んだ。ただ、それに間に合わなかっただけだ。なぜ復讐する必要がある?」

「ティアラがあのとき、私の手を掴んでくれれば助かったかもしれないのよ?」

「それは、君の単なる勘違いだ」

「……………」

「ティアラはずっと君が大好きだった。君がいなくなってから、ティアラは変わってしまった。」

「は?」

「一人で過ごすようになった。もうあんな悲しい想いをしないですむように」

「お兄ちゃんには関係ないっ!!!!!!」

ティアラの叫び声はその場を静まり返らせた。




「関係ある。だって、僕はティアラの兄なんだから」