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Re: ラブロボ!!! ( No.189 )
日時: 2012/10/07 15:38
名前: うえってぃ ◆ni3sdPO.xQ (ID: HpE/sQXo)

第25話 ★ 投票結果発表 ★

投票結果の日。

掲示板の前は人だかりでいっぱいだった。

「美菜っ、美菜!」

鈴が私に手招きする。

やっと結果の紙が見える位置まで来た。

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★ 結果発表 ★

1位 / 水瀬 沙琴

2位 / 如月 優梨

3位 / 田中 茉莉

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あれ………?

優梨ちゃんが1位じゃなかった。

1位は沙琴だ。

「あーぁ、如月さんも3回連続とはいかなかったねー」

鈴がなにもなかったように言う。

「でも、以外だなぁ。沙琴、あんまり男子と関わりなくね?」

確かに。

沙琴さんは、いつも一人だ。

キーンコーンカーンコーン——

「やっば、予鈴だっ!」

わたしたちは、その場をあとにした。



■ ■ ■



「結果みたか?」
「おう、見た見た」
「1位、優梨ちゃんじゃねぇのかよー」
「沙琴って意外だよなー」

クラスの話題は、人気投票結果の話で持ちきりだ。

「優梨ぃ、大丈夫?」

優梨ちゃんといつもいる子たちが、優梨ちゃんを慰めている。

「ううん、平気だよっ!2位でも十分っ!」

優梨ちゃんは暗い顔ひとつせず、明るく振舞っていた。

……まぁ、2位でもすごいことだよね。
わたしなんて、トップ10にも入ってないだろうよ。

「意外だよなー」

横から声がした。

「うわっ、ちょっ有馬ビビらすな、アホ!」

「アホじゃねぇし、てか優梨が1位じゃないなんてなー」

「あぁ、うん。あっ、有馬は誰に入れたの?票」

「あー、俺?俺は優梨」

「お前もかっ」

「お前、ちょっと内心期待してただろ」

有馬が笑いながら言う。

「してないしっ」

私は澄まして言う。

「お前みたいなバカに票入れるヤツなんて、いるのかねー」

「うっさい!バカ有馬ぁっ」

「あれ?有馬、昨日美菜に票入れてたじゃない」

ティアラが突然、姿を現して言った。

「おいっ!ティアラぁっ!!!」

「照れちゃって……フフッ」

「ここにいたー、わたしみたいなバカに票いれるヤツー」

私はバカにしたように言って、有馬を指差した。

「うっせー!」

でも、ひとつ気がかりだった。

なんで優梨が2位になったのか。

不思議でたまらなかった。