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第４話　★　大遅刻　★

「うはぁッ!!!!!!!!??!!」
朝っぱらから、変な声を出してしまった。
だってだってえ。
私のベッドに諒が寝てんだよ?!!

そんな、こんなコトありえる?!
犯されてしまうッ!!!

私は、近くにあった枕と教科書を両手に構えた。
「んッ———」
私の声がうるさかったのか、諒が目を覚ます。
「何が目的よッ!!!」
「んあ?」
諒は、すっとんきょうな声を出す。
「なんで、私のベッドで寝てんのよッ!!!」
私は、取り乱してしまう。
「え。寝心地いいから。」
「は?」
意味わかんない。
コイツバカか。

ふと時計を見る。
——７時５５分。

…。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ?!!!!!」
遅刻だぁッ!!!!!!!!
私は、朝ごはんも食べずに家を出た。


◆　◇　◆　◇　◆　◇　◆　◇　◆　◇　◆　◇　◆　◇　◆　◇


大遅刻だった。
マジむかつく。
あいつのせいだ。

やっぱり、凡人生活でよかったかも。