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Re: ラブロボ!!!  ( No.31 )
日時: 2012/07/28 22:57
名前: うえってぃ (ID: HpE/sQXo)

第5話 ★ 2体のロボット ★

「遅刻かよ。」
後ろから声がした。

——長谷川 有馬だ。

「なによ。」
私は、反抗する。
「私が遅刻しそうになったのはねぇ!!!」
そこで、ハッと口を押さえる。

——ロボットは、誰にも見えないんだ。

「ロボットの事?」
有馬が呟く。
「——え?」
私は、驚く。

どうして、知っているの?
どうして…

そんな事しか考えられなかった。

「俺にも、いる。」
有馬は言う。

——いるって…

——ロボットの事?

「ティアラ。神奈城ティアラっていう。」
「ティ…アラ。」
私は、静かにその名を呟く。

「ティアラ?!!!!」
誰かの驚く声がした。
「諒ッ!!!!?」
そこには、私の作ったロボットがいた。
「諒、か…」
有馬がボソッと言う。
「俺のロボットも紹介する。」
有馬はそういうと、あの日に私が押したスイッチを押した。

ボンッ!!!

——とは、爆発しなかった。
でも、視界が一瞬ゆがんだ。

「呼んだ?有馬。」

——ティアラ…

この子が、神奈城 ティアラ…

私、諒以外のロボットが見える…

「呼んだ。こいつが俺のクラスメイトのバカ。」
有馬は、にやけて言う。
「バカとは、なによッ!!!!私は、黒江 美菜です。」
私は、顔を赤くして改めて言う。
「そ。黒江っての。で、コイツが諒…だっけ?」
「なんで俺の事知ってんの?!すげー、お前!!!」
諒は、目を輝かせて言う。
バカか、コイツ。
「聞いただけだよ。」
「なんだよ、つまんね。」
2人の会話は、兄弟みたいだ。
「てか、ティアラ!」
諒が叫ぶ。
「なに、諒。」
ティアラ、かわいいのに性格がきつい。
「美菜、コイツ俺の友達なんだよッ!!!幼馴染!」
諒は、自慢げに言う。
自慢するほどの事でもないだろ。
心の中でそっと突っ込んだ。
「そして、俺の初恋の人だ。」
諒は、ハッキリ言うが。
空気は静まり返った。