コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: ラブロボ!!!  ( No.40 )
日時: 2012/07/30 18:24
名前: うえってぃ (ID: HpE/sQXo)

第7話 ★ 支配者 ★

——ロボットは…
他にもいるの?

頭の中がこんがらがる。

「それも、私たちのクラスにもいる。」
沙琴は続けて言う。
「鈴。」

——鈴…?

「川上か。」
有馬は言う。
そういえば、いた。

よく
『キモイ』
とか
『幽霊が見える』
とか…

みんなが自然と避けてしまう人だ……

「鈴は、結構みんなにバカにされてる。でも、それはね……幽霊とかと話してるんじゃなくて、自分のロボットと話してるだけ。」

——そうだったんだ……

「それに、鈴は昔からロボットと一緒にいる。小学校1年生ぐらいのときからかな……」
沙琴は、静かに呟いた。
「じゃあ、鈴はロボットが唯一の友達ってワケ?」
ティアラがかわいい声で問う。
それに続いて沙琴がうなずく。

「でも、アイツのロボット見えないよな……」
有馬が不思議そうに言う。
「あぁ…確かに。」
私も言う。
「ティアラは見えたか?」
「ううん。」
「諒は?」
「見えなかったな。」

——誰にも見えないロボット……?







一体、鈴のロボットは何者なの?



◇ ◆ ◇ ◆ ◇



「有馬、いい?」
「オッケーだ。」

今は、昼休み。
そして、ココは…屋上。

どうしてこんなとこにいるかというと……

「何の用ですか♪」
「鈴、あなたは…ロボットの事知ってる?」
さっきまで明るい笑顔だったのにその笑顔は一気に無になった。
「知ってるんだな……」
有馬の目つきも変わる。
「どうして……?」
鈴が震えた声で言う。
「麻紀は私だけの友達よッ!!!!!!!!!!」
いきなり鈴が叫んだ。

「——麻紀ッ?!!」
いつもは、冷静なティアラが叫んだ。
「どうしたんだ、ティアラ。」
有馬が問いかける。

「麻紀は、有名よッ!!!弱い人間の心を支配して、闇に誘うのよッ!!!!」
瞬間、鈴の顔は変わった。

「麻紀は、そんなんじゃないわッ!!!!!!!!優しい私だけの友達よぉッ!!!!!!!!」
鈴の瞳から涙がこぼれた。
「そんなんじゃないのよぉッ……」
鈴はその場に倒れた。