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第11話　★　ばいばい　★

「麻紀ィッッ!!!!!!!」
鈴が泣き叫んだ。
「麻紀……」
ティアラが静かに呟いた。

——麻紀はすごく優しい表情をしていた。

「ごめんねッ……私、弱かったよ……だから、鈴の心を壊した……」
綺麗な麻紀が鈴に向かって言う。
「なに言ってるの?麻紀……」
「私の心には、悪が乗り移ってたんだ……」
「どういうこと……?」
「綺麗ごとだって分かってるよ……でも、分かってほしかった。」
「待ってよ!!!」
「ばいばい……大好きだよ…」

———ボカンッ!!!!!!!

爆発音と同時に、麻紀の姿は闇の向こうへと消えた。

「いやぁぁぁぁぁあッ!!!!!!!!」
「鈴……」

鈴はずっと泣き叫んでいた。

泣き叫べば、麻紀が帰ってくると思っているかの様に。