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第12話　★　転入生　★

「鈴ッ!!!起きろぉッ!!!」
静寂に包まれた夜。
私たちは、鈴の家に泊まった。

誰かが、鈴を呼ぶ声がする。

「鈴ッ!!!」

——この声……!!!

「麻紀……?」

「もぅ、やっと起きた。今日、私の誕生日よッ!!!」

「ま、き…?麻紀、麻紀ッ!!!!!!!」

「わッ、なによ!!!!」

そこには、消えたはずの麻紀がいた。

「どうして…?」
「なんか、気付いたらココにいた。てか、そんなこといいから!!!」
「よくないよッ」
「じゃあ、今日は麻紀の誕生日パーティーだ!!!」
「やったぁッ!!!」

静かないつもの夜。

麻紀は、輝く笑顔で戻ってきた。

誰よりも、鈴は笑っていた。


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「うっわぁ、ヤッベー眠いわ。」
あくびをしながら有馬が私の元へ来た。
「でも、よかった……麻紀、戻ってきて……」
私は安堵の溜め息をつく。
「てか、昨日のケーキうまかったなぁ。」
「確かに!あれ、どこのケーキだろうね。」

そんなたわいも無い話をしていると、先生が教室に入ってきた。

「はいはい、座れー。今日は、転入生が来ている。」
野太い声が教室中に響く。

「入れ。」

ガラ。

——嘘……!!!

「軽く自己紹介を。」
「はい。高橋 裕也です。よろしく。」

私は、有馬の方を見た。
有馬もすごく驚いている。

鈴も。



だって……


転入生の横にロボットがいるから———————