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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 初恋〜あなたが ( No.78 )
- 日時: 2012/08/13 22:59
- 名前: うえってぃ (ID: HpE/sQXo)
第10話「誓い」
——孤独。
一人ってこんなに寂しかったんだ……
結衣のぬくもりを忘れかけてる自分がいた。
——結衣……
私はこんなにも弱い。
小さくて儚くて。
教室でみんなの笑い声を聞くたびにそう思う。
自分がどれだけ、いらない人間か。
つくづく、生きてる事が辛くなる。
*★*—————*★*—————*★*—————*★*—————*★*
「ごめんねッ……自分勝手で…」
図書室からの帰り道。
家庭科室から結衣の声がした。
「でも…真央はやっぱり私の友達だからッ……!!!」
——結衣……
「ううん、いいんだ」
……駿くん?
「東條さんは、僕が守りたい……あの子を放っておけない」
駿くんの声は、悲しいくらい優しかった。
「うん……ありがとう…」
盗み聞きをしていた私の前で、泣きながら走る結衣が止まった。
そして、ニッっとかわいい笑顔で笑った。
綺麗な涙を流しながら。
「幸せになれ……真央」
そう呟いて、結衣は去っていった。
結衣はいつも、優しかった。
——私はわがままだ……
「東條さん……」
「駿、くん……」
涙がこぼれた。
駿くんの笑顔には、いつものような偽りの影はなかった。
「きっと振り向いてくれるって……言っただろ?」
ねぇ、駿くんはどうしてそんなに優しい笑顔が出来るの?
大好きです……あなたが。
私はあなたを
永遠に愛し続けます……
★ END ★
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