朝月隆弘が倒れて空遥が付き添い、保健室行った後もグラウンドを見ていた。どれくらいそうしていただろうか。数分して瑠樹がグラウンドから目を離し、教室に戻っていこうとした。「おい。どこに行くんだよ?」瑠樹がどこに行こうと関係ない。いつもなら…ふつうならそう思っただろう。でも、瑠樹はいつもと違う顔をしていた。男の俺でもカッコイイと思うくらいのキリッとした顔だった。…………目が違った。瑠樹は顔を少しだけこっちに向けて言った。「保健室。」