コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 風向きはかわるかもしれないじゃないか ( No.12 )
日時: 2012/08/21 20:06
名前: チャルトン (ID: qiixeAEj)

〜瑠樹side〜

また最悪のことが増えた。


なんで俺の席の後ろが佐藤悠天なんだよ。

本当に俺ってついてない。 



俺はそんなことを思いながら廊下を歩いていた。

「へぶしっ!」

ものすごく異様な声が聞こえた。

聞こえた方を見てみる。

ある女がすごい格好で転んでいた。

「だ…大丈夫…?」
俺はその女に近づき、近くにぶちまけられていたものを拾いながら言った。

「うぅ…。大丈夫で……」
女は俺の顔をみて固まった。

「?」
どうかしたのか?

「新山…くん…。マジですか。」

「へ?なにが?」

「や…。新山くんに助けてもらって、ファンになにされるか…。」

「ファン?」

「そう。"瑠樹サマファンクラブ"ってあるんだよ。知らなかった?」

Re: 風向きはかわるかもしれないじゃないか ( No.13 )
日時: 2012/08/21 20:44
名前: チャルトン (ID: qiixeAEj)

知らなかった。

俺、モテてるのは知ってたけど、ファンクラブまであるとは……。

「よっこいしょ。」
女は自分で立ち上がり、制服についたホコリをはらう。

「ありがとー。」
俺が拾ったものを受け取りながら言う。

「新山くんって噂どおりカッコいいんだねぇ。
こりゃぁファンクラブもできるもんだ。」
俺の顔をまじまじ見ながら言う。

コイツ…変わってる。
普通、女は俺と三秒以上見つめあうと顔を真っ赤にして目をそらすのに…。

「はっ!近くにファンクラブの子は!?」
女は辺りをキョロキョロみわたす。

「ホッ。誰もいない。よかったよかった。」

コイツ…本当に変わってる。

「じゃあ。」
そう言って女は去っていく。

「あ!ちょっと待って。」

「ん?」
女は振り向く。

「なに?」

「名前なんてゆーの?」

「ああ。なんだ。そんなこと?花森空遥だよ!」

花森…空遥……。