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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 風向きはかわるかもしれないじゃないか ( No.14 )
- 日時: 2012/08/22 11:33
- 名前: チャルトン (ID: qiixeAEj)
〜悠天side〜
「……でねぇー。もう最悪なのよー!」
「おまえは友達がいないのか!」
俺はさっきから花森空遥の話を聞いている。
…いや、無理矢理聞かされている。
もう我慢ができなくて怒鳴ってしまった。
「ちょっとっー。怒鳴らなくてもいいじゃない。」
花森空遥は戸惑いを見せなかった。
怒鳴られたのに。
変わってる。
「佐藤くんって好きな子とかいないの?」
「は?」
「だーから、好きな子!」
「なんで?」
「佐藤くん、モテるでしょ?だから、好きな女の一人や二人いるかなー みたいな?ハハハハ。」
いや、なにが面白いの…。
「別にいないけど…。」
「えっー。いないの?つまんねぇ。」
なんだよその言葉づかい。
女かよ。
「まぁ。どうでもいいけど。」
なら聞くなよ。
「あ。それよりねぇ—」
さっきから、話が変わっていく。
どんだけ話すことがあるんだよ。
表情もころころ変わる。
俺がそっけない返事をしたら怒ったり、すねたり。
面白い話をするときは笑ったり…。
今思えば、俺は彼女のこういうところに惹かれたのかもしれない。
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