空遥はそっと口を開く。何を…言うんだ…?「隆弘…。あのね、えーと…」みるみる染まっていく空遥の頬。俺は彼女が何を言うかを悟った。でも、隆弘には……「私、隆弘が…」言葉につまる空遥。緊張しているんだ…。「ん?なんだよ?俺がどーした?」「す、す…」「隆ちゃん!!」廊下中に響き渡る大きな声。そこには、目の大きいフワフワの髪の彼女がいた。