コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 風向きはかわるかもしれないじゃないか ( No.203 )
日時: 2013/07/29 13:58
名前: チャルトン (ID: qiixeAEj)

「は?急にどうした?」


「いや…。ちょっと気になって……」



「好きな人かぁー。」

隆弘は空を見上げた。

そして、私の目をみた。



「いるよ」

トクンッ


「その…好きな人って、………生徒会長?」


お願い。


否定……して。


クスッ

隆弘は、優しく微笑んだ。



「うん。そうだよ」


ドクン


「あ…そうなんだ。そっ…かぁ……」


やだ。

涙が。


お願い。我慢して。

あとで、めいっぱい泣くから。

だから、今だけはっ…!!



「空遥は?」

「…え」

「好きな人。いねぇの?瑠樹か佐藤悠天のどっちかか?」


私の、好きな人。

好きな人は…。


「私の友達第1号になってくれた。ちっちゃいけどいつも元気で私に笑顔をわけてくれた。一回だけだけど、手も繋いだ。事故だったけど……キス…も、した。そんな人が好きなの。」



「ハハ。なにそれ、告白?」


「うん。そうだよ。」

Re: 風向きはかわるかもしれないじゃないか ( No.204 )
日時: 2013/06/15 17:39
名前: チャルトン (ID: tVNOFy45)


そう。告白。

「私はずっと隆弘が好きだった。べつに、付き合いたいとかじゃなくて、私の気持ちを知ってもらいたかっただけ。隆弘には生徒会長がいるし!」



「マジかぁー。ありがとな!」

いつもと変わらない、かわいい笑顔で言う隆弘を愛しいと思ってしまった。



「マジでうれしい。空遥が想っててくれたなんて。
…でも、ごめんな。」


「…ううん!わかってるから。嬉しいって言ってくれたことがうれしい。迷惑がられると思ってたからさ。」


「迷惑がるわけねぇだろ?」

クスッ
「そうかなぁ?隆弘、迷惑がりそうだよ?」

「なんっだってぇ?」

「うそうそ!冗談だよ。……頑張ってね。」

「は?」

「生徒会長とうまくいくんだよ?!」


私は気付いたら本心からそう言っていた。


「おう!もちろんだよ。空遥もな。」

「え?私?」

「そう。瑠樹か佐藤悠天か。ちゃんと決めろよ?」

は?!

「何言ってんの?!二人とはそんなんじゃないし、だいいち私は隆弘のことが…!」


「わかんねぇよ?気持ちってのは何かがあれば揺れ動くときもあるんだよ。……俺も、そうだったし。」


え?
後半は小さな声でよく聞こえなかった。