コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 風向きはかわるかもしれないじゃないか ( No.206 )
日時: 2013/06/16 18:00
名前: チャルトン (ID: qiixeAEj)


〜悠天side〜



空遥…どうなったんだ?


俺と瑠樹はあれから教室に戻った。



もちろん、こっぴどく叱られたが。

こんなに勉強に身が入らないなんて初めてだ。


空遥と隆弘のことが気になって仕方ない。


でも、きっと空遥はフラれてしまうんだろう。


朝月隆弘には好きなヤツがいるらしいから。


ガララッ

「遅れてすいませんしたっー!」

元気な声とともにドアが豪快に開く。

クラス全員が空遥に注目する。


「“遅れた”じゃない!何やってたんだ!だいいち、もうちょっと静かに入ってこれないのか!」


「いやぁー、すいません。最近ちょっとあれなんですよ!」

「あれ?あれとはなんだ!はっきり言いなさい!」

「ちょっとやだぁー、先生!ここで言わせる気ですかぁ?」

「そうやって言い逃れする気だろう。」

「最近私、便秘なんです!だから、トイレから出られなくて……!」


教室は笑いの波にのみ込まれた。


みんな爆笑。爆笑。

爆笑。


アイツに恥ってもんはないのか。

Re: 風向きはかわるかもしれないじゃないか ( No.207 )
日時: 2013/06/18 23:11
名前: チャルトン (ID: tVNOFy45)



「ふっー。まいったまいった!」

なんかよくわからない言葉をはっしながら空遥は俺のとなり…自分の席についた。


元気そうなんだけど、まさかうまくいったのか?


これってどうなったか聞いた方がいいのか?


「二人とも!」

空遥がいった。


瑠樹は空遥の方を向いた。


「わたくし、フラれてしまいました!」

明るく言う空遥はどこかまっすぐだった。


「なんか、いまめっーちゃスッキリしてるの!自分でも驚くくらいに。」

「たしかにスッキリしたっていう顔してる」

瑠樹はそう言った。

「悲しくねぇの?」

「悲しくないって言ったら嘘になるけど…
後悔はしてないよ!」


「なんか、さすが空遥って感じだな。」

「ああ。まさに空遥だ。」


「まぁ、そういうところが好きなんだけど?」

な、何言ってんだよ瑠樹は!

こいつも羞恥心がないのか!?