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Re: 風向きはかわるかもしれないじゃないか ( No.50 )
日時: 2012/09/07 20:26
名前: チャルトン (ID: tVNOFy45)


「瑠樹さまと悠天さまに好かれてるからっていい気になんなよ!」


"悠天さま"?

「“好かれてる”……?どういうこと?」

「はぁ?あんた、とぼける気?」

「本当はわかってるくせに。」

「瑠樹さまと悠天さまはあんたのことが…」

え。ちょっと。
そこの女、今、なに言おうとしてる?


空遥に俺の気持ちがバレちまうじゃねーかよ!




ザッ

「「「「!!」」」」

「……佐藤…くん……。」


俺は無意識に女達のところに飛び出していった。

「おまえら、今、なんて言おうとした?」

「……っ…」

「勝手に人の気持ち、相手に伝えようとしてんじゃねーよ!!」


しまった。つい大声を出してしまった。




「……っ!やっぱり、悠天さまは花森空遥が好きなのね…!!」




「……え?」

すっとんきょうな声をあげる空遥。


え。今、何て言った?

今、俺が空遥を好きってこと、言わなかったか?


やべぇ……。

空遥にバレちまった。



カッーー

顔が赤くなっていく。

だせぇ。
俺の顔よ、あかくなんじゃねっー!

ドコッーン!!

とてもヤバイ音がした。

まぁ、この音を出したのは俺だけど。

予想外だった。
こんなにでかい音がでるなんて。

壁にヒビがはえるなんて。


それだけ俺はイラついていたってことだな。

ただ、壁を殴っただけだ。

壁と言っても、コンクリートの“へい”みたいなのを殴った。

あーあ。女達、びびってにげちゃった。

別にいいけど。