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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 風向きはかわるかもしれないじゃないか ( No.59 )
- 日時: 2012/09/14 23:02
- 名前: チャルトン (ID: kaY8Y1HD)
〜瑠樹side〜
偶然聞いてしまった会話。
『おまえは好きなヤツとかいねぇの?』
『いるけど。』
……空遥は即答だった。
空遥、好きなヤツいたんだ。
誰だよ。好きなヤツって。
俺はそのまま、悠天が殴った“へい”のかげに隠れて聞いていた。
「「・・・・」」
……て、なんか言えよ!
なに?悠天はショックすぎて言葉がでねぇんかよ!
とか思ってたら…
「…その……好きなヤツって誰なの…。」
おい。声が裏返ってるぞ。
「え…。なんで……?」
空遥は不思議そうな顔で悠天を見ている。
「……べ…別に。」
もっと優しくかえせよ。
「…多分……知らないと思うよ?佐藤くんはアイツのこと…。」
目立たないような人なのか?
「いいから教えろ。」
だから、もっと優しく言えって。
俺はドキドキしている。
ヤバイくらいに心臓がうるさい。
もしかして俺かも…って思ってるからじゃない。
だってさっき、“佐藤くんは知らないと思う”って言ってたから。
悠天が俺のことを知っていることを空遥はもちろん知っているから。
傷ついてないって言ったら嘘になる。
でも、期待してないって言っても嘘になる。
そして、空遥が口にした人物は……
「私の好きな人は、朝月隆弘。」
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