ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

〜瑠樹side〜


“ずっーん”

今の俺にはこの言葉がお似合いだろう。

朝月隆弘……やっぱり、俺じゃなかった。

誰なんだよ。


俺は空遥の好きな人を知らないことになっている。

普通にしてるのが一番なんだけど……

無理だ。


俺は空遥の方をちらりと見てみる。

空遥は今、一人でベランダに出て風にあたっている。


今は休み時間で外で遊んでるヤツがいるんだろう。

外からガヤガヤと声が聞こえる。



……あ…………。







空遥は頬を軽く赤にそめてグランドをながめている。

大切なものを見るような目で…。




あのグラウンドに朝月隆弘がいるんだ。