コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 風向きはかわるかもしれないじゃないか ( No.97 )
日時: 2013/02/19 23:26
名前: チャルトン (ID: qiixeAEj)



「おまえかよ…はぁ。」

いつもの嫌みな言い方だ。

声だけ聞いたらいつも通りだけれど表情がいつもと全く違う。



………ん?ちょっと待てよ?

「おまえ、空遥の好きな人知ってんのか!?」


「ああ。朝月隆弘だろ。」


瑠樹は俺の方を振り向きもせず、グラウンドを見たままさらっと言った。


「盗み聞きするつもりじゃなかったんだけどな。話の内容が内容だったから。
悠天だってもしも俺だったら盗み聞きするだろ?」

えっ、と……まぁ、盗み聞きするだろうな。


俺はそれ以上なにも言わなかった。





それから二人してずっとグラウンドにいる想い人空遥と小柄な少年朝月隆弘を見ていた。