コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 超高性能アンドロイド、拾いました ( No.12 )
日時: 2012/08/24 22:27
名前: カルマ (ID: JuyJRz6j)

⑤同居生活、始まりました

yuriaがうちで暮らすようになってから一週間たった。オレは学校に行かなくてはならないので、昼の間はyuria一人で留守番をしている。その間に家事全般きっちりこなしてくれているようで、オレがうちに戻ると部屋の隅々までピカピカになっている。夕飯も用意してくれていて、毎日
『お帰りなさい。ご飯にしますか?お風呂にしますか?それとも私?』
といって出迎えてくれる。どうやらそう言うのが当たり前だと思っているらしいが、意味はわかっているのだろうか。

とりあえず私?はスルーして、ご飯を選ぶとこうなる。
「なぁ、yuria」
『はい?』
「その...食事の間、じーっと見つめてくるのやめてくんないか?」
『私は食事をしませんから』
「いや、そう言う問題じゃないだろ」
『嫌ですか?』
「嫌だよ」
『そうですか...』
そうですか、といっている割にはyuriaはオレから目をそらすこともなければ、瞬きもしない。少しでも人間に近づくため、俺の動きを覚えようとしているらしいが...できれば、話しかけるくらいしてほしい。
結局、オレの夕食はyuriaにガン見されたまま、会話もなく終わる。

次は風呂。
『京介さん』
「うわっ!?」
気持ちよく湯船につかっていると、いきなり浴室のドアが開いた。
「な、何だよっ!?いきなりあけんな!」
『申し訳ありません。これは、どこにおけば良いのでしょう?』
yuriaは手に、先ほどまでオレがきいていたCDのケースを持っていた。出しっぱなしにしていたので、片付けようとしてくれたのか。
「いいよっ、オレが片付ける!どっかおいといてくれ!」
『...わかりました』
アンドロイドとはいえ、美少女に風呂をのぞかれて焦らないわけがない。早く行ってほしい、というオレの思いと反対にyuriaはゆっくりとした上品な動きでドアを閉めた。

風呂からあがると、布団がしかれていて寝る準備はばっちりだ。歯も磨き終わったし、明日も学校なので早く寝ることにする。
『おやすみなさい』
「うん...おやすみ」

常識を知らないアンドロイドと一緒に暮らすのは、なかなか疲れる。今日も一日頑張りました、明日もまた頑張ろう。