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Re: 超高性能アンドロイド、拾いました ( No.15 )
日時: 2012/08/28 18:57
名前: カルマ (ID: JuyJRz6j)

⑧楽しもうぜ!

「ついた〜!うわっ、結構いろいろあんじゃん。射的に、くじに、わたあめある!」
「えぇ、六話から約二話分かけてきただけのことはあるわ」
「いや...何の話?」
オレが知ってはいけない気がする...
『ねぇ、あれなーに?あ、あれは?あと、あれ!』
『Rio。あまりはしゃぎすぎないで下さい。周りの人に迷惑ですよ』
『わかってるよ。あ、あれおいしいの?』
『Rio...全然わかってませんね』
アンドロイド姉弟は興味深そうにいろいろ眺めている。
「よしゃっ!オレ射的やってくる!」
『僕も行くー』

「Rioも祭り初めてなんだよな?」
『うん!射的って、どうやるの?』
「この鉄砲で、ほしいもの狙って、落ちたらもらえる」
『難しい?』
「ちょっとな...えっと、一回いくらですか?」
「50円だってよ」
予想外に若い声が返ってきた。と思って振り返ると...
「よっ、京介!」
「あれ、翔じゃん。なんだよ、一人か?」
「そ。さびしいぜ。こっちの子は?お前の弟?」
「あ、いや...」
『Rioだよ!アンドロイドなの』
「は?」
翔...オレのクラスメートで親友の少年は、一瞬固まったあと、
「へぇ、マジか!すげぇじゃん。」
といってRioの髪をかき混ぜるようになでた。
「翔、あのな。そいつ...」
「ん?アンドロイドなんだろ?」
何の疑いもなさそうに、太陽のように笑う。そういえば、こいつバカだったな。
『翔兄、これできる?』
「ん〜、さっきやったんだけど全然だめだったわw」
「じゃあ、俺やってみよっと」

「はっはっは、この銃を手にしたオレは最早無敵だ」
『ホント!?京兄すごい!』
「さっすが〜!かっこいいぜ☆」
「...」
だめだ、ツッコミがいないのにボケても意味がない。

結局、オレは景品を一個も獲得できなかった。