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Re: 超高性能アンドロイド、拾いました ( No.21 )
日時: 2012/09/23 17:26
名前: カルマ (ID: 4pBYKdI8)

⑩オレの学校生活

今日もオレはyuriaに見送られ、学校に向かう。アパートを出たところで、翔に会った。
「よぉ、京介!おはよう!昨日は楽しかったな!」
「おはよう、翔。いつも思うんだけど、お前ってホント凄いやつだよな」
なんだよ、今頃気づいたのか〜?と笑う翔。昨日の祭りは、一生の思い出になるだろうな。

奇跡的に生きていたおっさんは屋台を背負って戻ってきた。必死で土下座して謝る俺たちと、よくわからずとりあえず同じように謝っていたRioにおっさんはこういった。
「がっはっは、気にすんな!オレはこのとおり無傷だし、屋台も持ってきたから店もまだ続けられる。だから、そんなに謝るこたぁねえよ」
一瞬本気で弟子入りを考えた。さらに、おっさんはRioの頭をなでて、
「元気な坊主だなぁ。名前なんていうんだ?」
『Rio!アンドロイドだよ!』
「そうかそうか、アンドロイドか。そりゃすげえなぁ」
どうして誰もツッこまないのか教えてくれ。
とにかく、おっさんがものすごくタフでいい人だったおかげで、その後の俺たちは何事もなく祭りを楽しめた。

「アンドロイドって怖いな...」
「そうだな。でも、使い方わかればセーブできんだろ?なら、これからなれてけばいーって」
「そう...だ...なのか?」
「ソーダなのか?意味わかんないんだけどw」
「...」
俺の周りはこんなのばっかりか。痛む胸を押さえ、横断歩道を渡る。中学生にもなってにこにこ笑顔で手を上げてわたる親友を見てると...何故か目頭が熱くなってきた。そこに追い討ちをかけるように、凛とした少女の声が響く。

「やぁ、京介!」

「お、お前は...ルシフェル...」
翔が震えながら立ち止まる。もう、勘弁してくれ...
「やぁ。聖なる神のまなざしが闇を切り裂き迎えた聖なる夜明けに祝福を(おはよう)」
聖なるって二回言った!
「お前...どうしてここに...」
どうして、じゃないだろ!そいつ俺たちのクラスメート!毎朝ここであってるだろうが!あと、お前もその厨二くさい挨拶やめて!毎朝聞いてるこっちが恥ずかしいわ!
「ふふ、何故って、それは私の義務を果たすためだよ」
そうだな...義務教育だもんな、中学校...
「安心しろ、君たちに危害は加えない。それと...」
少女はそこで言葉を切って、不敵に笑った。
「今の私は霧崎雷華だ。ルシフェルではない」
うん、むしろそっちが本名だよね。霧崎雷華、それがこの生粋の厨二少女の本名なのだ。
「ここであったのも何かの縁、せっかくだから一緒に歩かせてもらおう」