コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 超高性能アンドロイド、拾いました ( No.34 )
- 日時: 2012/09/28 21:12
- 名前: カルマ (ID: 4pBYKdI8)
⑯早すぎない?
昼飯を食べ終えるころにオレには「ピザの神」という異名がつき(いらねーよ)またUNOをして、あっという間に夜になった。お前らどんだけUNO好きなんだよ!?とか思いつつ、俺も最後まで飽きることなく楽しんだのだが。各々風呂も入り終え、寝ることにした。
「雷華はyuriaの部屋で寝ろ。yuriaもいいだろ?」
『はい』
「了解した」
「男は居間に布団しいて寝るぞ」
「そんなに布団あんのか〜?」
「ある。布団だけはたくさん」
「なんで!?」
それはまぁ、色々な事情があるのだよ。俺は苦笑いをしながら適当に流した。別に教えなくて良いよな、と思い布団を出す。
『じゃあ、おやすみなさい』
「おやすみ」
『おやすみなさ〜い』
「おう、おやすみ」
「雷華、あんまり変なこと言ったら駄目だからね」
「私がいつも変なこと言ってるみたいじゃないか!?」
「まぁ、いつも変だよなww」
翔がそう言うと、雷華は目を見開いて
「...そう、なのか?」
と言った。驚愕している雷華の肩に手を置き、yuriaは少し哀れみの眼差しをした。
『あまり気にしないほうがいいかと。さぁ、寝ましょう』
「あ、あぁ」
「...気づいてなかったんだな」
翔までもが珍しく複雑な声でいった。
「雷華...」
琴羽は苦しそうにうつむく...
『え、なんでみんな悲しそうなの!?』
「はは...まぁ、うん。Rioも気にしなくていいよ。ほら、布団敷くの手伝ってくれるか?」
『うん!』
にこにこと布団を敷き始めたRio。1枚目の敷布団を敷いて、シーツをかけたところで
『ふかふかだね〜』
といってゴロゴロし始めた。子供っぽくてかわいいな、こんな弟ほしかったなと思いながら掛け布団をかけてやる。手伝いを頼まれたことなんてもうすっかり忘れているようだ。...それって、アンドロイド的にどうよ?
最終的にオレと琴羽で布団を敷いた。翔はRioと遊んでいて、お前らレベルが同じだぞと悲しくなった。
「ぃよしっ、せっかくだからなんか語ろうぜ」
「寝ろ」
『眠い』
「寝よう」
「お前らなんなの!?せっかく友達同士でお泊りしてんだぜ!?もっと盛り上がれよ!!」
「うるさい。今何時だと思ってんだ?」
「10時。だからなんだよ!!」
「寝ようって、もう」
『翔兄うっさい』
「ほら、Rioも怒ってるぞ!?」
まさかRioから「うっさい」なんて言葉を聴くと思わなかった。少しビビってしまったが、本人は枕に顔をうずめてうーうー言っている。本当に眠そうだ。
「わーったよ。今日のところはこれで勘弁してやる」
「何そのあきらかに雑魚な敵キャラみたいな台詞」
「うっせ、おやすみ」
電気を消した次の瞬間、翔は寝息を立て始め、Rioもそれに続くように寝息を立てた。
「...早すぎない?」
琴羽の苦笑交じりの声。
「そうだな。俺らも寝ようぜ」
「うん...」
次の瞬間琴羽も寝息を立てた。なんで皆寝るの早いんだよ!?
Rioは、今日一日ずっとにこにこしてたけど。たまーに引き攣ってるときがあった。やっぱ引きずってんのかな。
「...明日だな」