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Re: 超高性能アンドロイド、拾いました ( No.4 )
日時: 2012/08/22 18:33
名前: カルマ (ID: JuyJRz6j)

①とりあえず、保護しました。

とりあえず、オレの根城であるボロアパートに運んだ。床に寝かせて、様子を見る。年齢は、オレと同じ14歳くらいだろうか。銀色の髪に、白い肌。顔立ちも整っていて綺麗だ。白と金色が基調になった、電波風のワンピースを着ている。なんか、ボー○ロイドっぽい。
「...」
謎だ。なんで、あんな雨の中この少女はダンボールの中で眠っていたのだろう。しかも、ダンボールには『拾ってください』という張り紙までしてあった。連れてきてしまってよかったのか?放置プレイかなんかだったのか?だったら、戻してきたほうがいいのかな...数々の疑問が頭に浮かんでは、そのまま消えることもなくオレの中に残った。なんとなく不安になるオレを気にせず、少女は眠り続けている。
『Zzz...』
「よく寝るなぁ...」
ここに運ぶ途中も、少女は全く目を覚まさなかった。なんとなく、少女の顔に手を伸ばすと、少女は目を見開いた。
「!」
オレはあわてて手を引っ込める。少女はむくりと体を起こし、無表情に部屋を見回す。
ひととおり眺めた後で、少女の目が俺を捕らえた。
「...」
「...」
少女が無言で俺を見詰める。どうしていいかわからず、オレも無言で見つめ返す。
「...」
「...」
「...」
「...ま、まぁ、座ってよ」
「...はい」

オレと少女は、卓袱台を挟んで向かい合わせに座った。
「とりあえず、自己紹介しようか」
『はい』
「えっと、オレは橘京介。年は14歳...学生です...」
語尾がかすれていく。合コンの自己紹介ってこんな感じなのだろうか。
『私は、yuriaと申します。超高性能アンドロイドです』
「ぶはっ!!!」
オレは、口に含んでいたお茶(一応客人なので、最低限のもてなしとして、お茶を出した)を噴出してしまった。
「ごめん、もっかい言ってもらえる?」
『私はyuriaと申します。超高性能アンドロイドです』
「あ、そう...」

どうやらオレは、面倒なものを拾ってしまったようだ。