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Re: 超高性能アンドロイド、拾いました ( No.41 )
日時: 2012/10/31 17:49
名前: カルマ (ID: 4pBYKdI8)

21 部活に入りましょう

放課後のグラウンドには、部活に情熱を燃やす少年少女の姿。まさしく『青春』の二文字がぴったりだった。下校中の俺達はそんな様子を特に羨むわけでもなく見ていた。ちなみに今日は雷華と琴羽の部活が休みなので、いつものメンバーそろっての帰宅である。
「yuriaさぁ、部活入らねぇの?」
翔がyuriaに言った。
『部活、ですか?考えたことなかったですね』
yuriaがあごに手を当て、考えるしぐさをする。
『皆さんは何か入ってないんですか?雷華さんと琴羽さんはバドミントン部でしたよね』
「そうだよ」
「なんだ!?興味があるんならぜひ来るといい!歓迎するぞ!」
落ち着いた琴羽の声と対称的に、雷華は興奮した声を上げた。
「けど、バド部今部員たくさんいるだろ?これ以上増えても大丈夫なのか?」
オレは知っているバド部員の顔を一人ずつ思い浮かべた。うん、30人は超えるな。
「別に90人いる野球部だってあるんだ、問題ないだろう。ほら、今ジャ○プでやってる影の薄い少年が主人公の、某バスケ漫画。彼の通っていた中学は部員数100人超えてただろう」
「黒○のバスケだろ?昨日立ち読みしたけどキセキの黄色のやつ強くなりすぎwww無敵じゃね?」
「私も読んだよ〜(もちろんコンビニで)、影薄い子の顔かわいいけど、言ってることかっこよかったね〜」
「鋏の人の技もコピーしてたね。」
『あの赤い彼は完璧に鋏の人扱いですね。エン○ラーアイでしたっけ?そもそも、どうやって眼の動きまでコピーするんですか?』
「前に、人のレベルを軽く超える必殺技を使っている某サッカーアニメに、ダー○エンペラーズというチームがでてきたな。私はそれを聞いてまず最初にエンペラーペンギンを思い浮かべた」
「あ、マジ?オレもw」
「私もだよ!こんな名前のペンギンいたな〜って」
「へぇ、オレは初耳だな。なんか変な名前だとは思ったけど」
『私も知ってましたよ、エンペラーペンギン』
「...」
会話に入って行けないんだけど。某バスケ漫画?と某サッカーアニメ?のどちらも知らない俺涙目。
「yuriaはいつ漫画読んでんだよ?俺お前の漫画読んでるとこ見たこと無いけど」
『あぁ、京介さんが寝た後です。夜中なので皆さん寝ていらっしゃいますし、テレビもすでに砂嵐なのでそうだ、コンビニに行こう、と』
「いや、一応うちのテレビだって地デジ化してるから砂嵐ないぞ?」
『そうなんですか。まぁテレビの話はうそです。普通にコンビニ行きたかったんです。...そういえば、なんの話でしたっけ?』
「部活の話ではなかったか?どうするんだ、yuria?」
『そうでしたね。どうしましょうか...』
「ちなみに、俺とアリアと京介は帰宅部。」
『帰宅部、とは何をするんですか?』
「ん〜とね。放課後はまっすぐうちに帰るフリして、実は対宇宙人対策会議したりって痛ッ!?」
「デタラメ教えるな」
「あはは...帰宅部は正式には部活動じゃないよ。授業が終わったらただ家に帰るだけ」
『全然違うじゃないですか』
yuriaが冷めためでアリアを見た。
「いや、私中学生になったら地球防衛部に入るつもりだったから〜」
「どんな部活だそれは!?」
「地球防衛部...いいな」
キラキラと目を輝かせる雷華に、琴羽が辛そうに
「やめてくれ...」
と言った。
「そうだ、見学に来るか!?バドミントン部!」