コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 超高性能アンドロイド、拾いました ( No.7 )
- 日時: 2012/08/22 21:51
- 名前: カルマ (ID: JuyJRz6j)
3 試してみましょう
「大体、飯なんか覚えてても役に立たねぇだろ。他になんかないのか?」
『洗濯、掃除、料理、家事全般なんでもできます』
「それ、普通のおばさんでもできるとおもうぞ?」
『普通のおばさん…』
無表情ではあるが、すこし傷ついたように肩を落とすyuria。しかし、すぐに身を乗り出して、
『早口言葉をいっても絶対に噛みません』
「うん、オレも自信あるぜ」
『隣の客はよく柿食う客だ、隣の客はよく柿食う客だ、隣の客はよく柿食う客だ』
「隣の客はよく柿食う客だ、隣の客はよく柿食う客だ、隣の客はよく柿食う客だ」
『やりますね』
「普通だと思う」
『計算が速いです』
「まぁ、それもなんかできる人はできるけど…うん、いいや。1+1は?」
『2です。私をなめているのですか』
「ぶっぶー。正解は、田んぼの田でした」
『何故ですか?』
yuriaは、やはり無表情に憤った。
「んー、ほら1と1の間に+をかいて、ここに=をつければ…」
『むむ、本当です。田になりました』
「だろ。じゃあもう一回だ。1+1は?」
『田んぼの田です』
自信満々に答えるyuriaだが…
「残念、正解は2でしたー」
『!ずるいです!…あ、でも次は正解できます。もう一度出して下さい』
「1+1は?」
『2と田んぼの田です!』
「どっちか片方」
『ふぇっ!?』
どうやら、そう来ることは予想しなかったようだ。まだ小学生になったばかりだった頃、幼馴染みの少女にこの問題でからかわれたものだ。あの頃の恨みを、オレは遂にはらした。今思えば、くだらなすぎる。もう嬉しくもなんともない。
「yuria?」
黙りこむyuriaに声をかける。すると、突然yuriaは首をかくんとさげて、頭から煙を出してしまった。
「うわぁっ、yuria?!」
『深刻なエラーが発生しました。深刻なエラーが…』
「初音○クの消失かよっ!」