コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 超高性能アンドロイド、拾いました ( No.8 )
日時: 2012/08/23 20:47
名前: カルマ (ID: JuyJRz6j)

④なんとなく予想はしてました

「大丈夫か?」
オレはyuriaを熱さまシートや、氷で冷やしながらきいた。
『はい、大丈夫です。ただ、あんなふうに限界を超えて考え続けるとオーバーヒートしてしまうのでこれからは気をつけてください』
かなり真剣に考えてくれていたようである。
「ごめんな、あんなつまんない問題でからかって...って、ちょっと待てよ。これから?これからって言った?」
『はい、言いました』
「どういうことだよ!」
うーん、もしかしたら...
『では、本題に入りましょう』

『私を作った博士は、「アンドロイド作ったからには、少しでも完璧な人間に近づけたい。だからあんた、ちょっとでも人間っぽくなるように、人間と一緒に暮らして学んできなさい」といいました』
「うん」
『それで今に至ります』
「おいおい、途中いろいろぬけてないか?!」
『補足します。どうしたら人間と暮らせるか考えた私は、ダンボール箱の中で誰か一緒に暮らしてくれる人を待ちました』
「その発想おかしいぞ!」
『で、あんまり誰も来ないので、寝てしまったんです』
(通行人総スルー!?あそこ人通りすくないけど、何人かは通ったはずだろ...)
『京介さん』
「はいっ!?」
『あなたは私の運命の人です。どうか、私をここにおいてください』
「えぇ〜...」
そんな、手を握られても困る。見つめられても困る...
『お願いします』
yuriaが手に、ぎゅっと力を込めた。激痛が走る。
「あの、ちょっと...痛いんだけどっ...」
『あ、すいません』
yuriaが手を離す。オレの手にはくっきりとyuriaの手形が残った。
「そんなこと言われてもな...」
なんとなく予想はしてた展開だけど、実際言われてしまうとな...
『お願いします』
yuriaが、ぺこりと頭を下げた。勢いよくさげたので、卓袱台にごんっと額をうつ。
「大丈夫か...?」
『大丈夫です。痛みは感じません』
「そうか...」
『本気でお願いします。いいと言ってくれないと、この部屋を破壊しますよ』
「それもはや脅迫!」
しかし、さっき彼女の怪力を知ってしまったオレへの説得力はハンパなかった。
「...わかったよ」
『!ありがとうございます!』
「そのかわり、今日から家事全般頼む」
『お安い御用です!』

こうして、オレと超高性能(?)アンドロイドの同居生活が始まった。