コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.110 )
- 日時: 2012/10/19 18:41
- 名前: リア (ID: xIyfMsXL)
「あ、そろそろ終わりにしてもいいんじゃね?」
凛が時計を見ながら、俺に声を掛けてくる。
先程までのトーンの低い声ではなく、いつもの調子に戻っているようだ。
俺はそのことに安心しながらも、それがばれない様に振舞った。
「おう!全く、担任の野郎、絶対仕返ししてやる!」
「まあまあ、落ち着きなって。俺たちが今回は悪かったんだからさ。」
「それはそうだけどさ・・・」
「ほらほら、箒を片付けるぞ〜。」
凛はそう言いながら、廊下にある掃除用具入れのほうへ行ってしまった。
取り残された俺も、慌てて箒を持って掃除用具入れに向かった。
「お!ほら、早く箒入れろよ。」
「あぁ。」
俺は短く返答しながら、箒を逆さに向けて、掃除用具入れに押し込む。
そして、雪崩れてきそうだったので、慌てて扉を閉めた。
「ふ〜、終わった終わった〜。凛、星研部に行こうぜ!これ以上遅くなったら、斉藤先輩がカッターナイフを持ちながら待ち構えてそうで怖いし。」
「あはは、そうだな。そんじゃあ、教室に鞄取りに行こうぜ。」
「あぁ。」
俺はそう返事し、何も言わずに2人同時に教室へ向かった。
教室に入った後は各自の席に向かい、鞄を取ってから、教室を後にした。
「あ、そうそう!今日、明日の星空観察会について決めるだろ?」
俺が凛に話題を振った。
すると、凛は食いついてきた。
いや、逆に食いついてきてくれなかったら、俺は悲しすぎて、再起不能状態に陥っていたと思うけど。
「そういえばそうだな。もう金曜日だもんな。それがどうかしたのか?」
「実はさ、今日、神谷先輩から重大発表があるんだってよ。」
「マジかよ!?どんな重大発表なんだ?」
「んー、俺は知ってるけど、やっぱ神谷先輩の口から聞いたほうがいいぞ。」
「・・・そうだな。やっぱ、そういうのは部長から直接聞くべきだよな。それじゃあ、今は聞かないで置くよ。」
「おう。それが一番いいと思うな。」
そうやって、今日の授業中にあった可笑しな出来事について話したりしているうちに、星研部室に到着した。
「とうとう恐れていた星研部についてしまった・・・。」
俺がそう呟くと、凛が吹き出した。
「ぷははは、何だそれ!?ボロボロになった体でまさかまさかのラスボス出現、みたいな顔してるぞ?」
「まさに、そうじゃないか!斉藤先輩はラスボスを超えるラスボスだぞ?分かってるのか、凛!」
「いや、重々承知はしているが。」
「ならば・・・」
「いや、前見て見ろよ・・・。俺はもうこれ以上は言えない。言ったら、俺の命が危ういよ。」
そう言って、凛が目を伏せた。
俺は慌てて凛のほうから、星研部室前の扉のほうへと目を向けた。
すると、そこにはあの斉藤先輩が居た。
「ふふふ、れーくん。ついにラスボスの登場ですよ?」