コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.120 )
- 日時: 2012/11/03 14:51
- 名前: リア (ID: SsOklNqw)
「私はその大会に賛成ですよ?」
え・・・?
斉藤先輩は今何とおっしゃったのかな?
「もう、皆さんしてなんですか?そんなキョトンとしたような顔をして。ただ、私は美紀ちゃんの案に賛成しただけですよ?」
「いや、分かってはいるが、まさか奈々からそう言ってくれるとは・・・」
「もー、美紀ちゃんってば私を信頼してくれてないのー!?」
「も、もちろん信頼はしてるし、私の一番の親友であるとも思ってる。だけど、ほら奈々には・・・」
「美紀ちゃん。そのための大会なんでしょう?だったら、そんなところでウジウジしてても駄目じゃないかなって思うの。」
「それもそうだな。奈々の言う通りだな。そう言うわけで、君たちも参加してもらう。いいかな?」
「「「「「「「「はい」」」」」」」」
「よーし、話はこれで終わりだ。それでは早速だが、星探しについて決めていこうか。」
「「「「「「「「はい」」」」」」」」
「それじゃあ、まずどうやって見つけるかなんだが、適当に私の勘を使ってだな、んー、北にしよう。」
「「「「「「「はい」」」」」」」
え?えっ?えーっ?
何これ?勘でやっちゃうの?
普通理論とかから考えてくでしょう!
なんで勘でやっちゃうのー!?
「それじゃあ北の・・・西寄りにしよう。北西を皆調べてくれ。」
「「「「「「「「はい」」」」」」」
「とりあえず、こんなものかな。明日はこれで行こう。それじゃあ、終わりだ。自由にしていいぞ。」
そう言って、神谷先輩は皆を解散させ、皆も神谷先輩を囲むような形からばらばらに退散し、いつものポジションに戻って行った。
俺と儷は向かい合うような形でパイプ椅子に腰かけ、亮は俺の傍で立ちながらゲームをしている。安藤先輩は長椅子で寝ている。神谷先輩や美香、南、柊は斉藤先輩に連れられて、奥のカーテンが掛かっている部屋に行き、話し込んでいるようだ。
「いやー、なんか星探しも残り4か月くらいしかないけどさ、この調子でいけば余裕で行けるかもな。」
凛が本当に余裕な笑顔を浮かべながら俺と亮に言う。
・・・って、なんでこいつはこんなに余裕な面でいられるんだよ!!
だって、勘で”これでいいやー”とか言って決めっちゃってるんだよ?
もっと危機感持とうよ!!
「いやいや、凛、もっと危機感を持った方がいいぞ。」
「え?何で?」
「本当ですよ、凛さん。神谷先輩は勘でこれでいいやー、とかいって決めちゃってますけど、あれじゃいつまでたっても、星は見つかりませんよ。」
「お!亮、言うね!」
「儷様こそ僕と同じことを言おうとしてたじゃないですか〜!」
「まぁ、そうなんだけどね。そういうことだよ、凛。」
「んー、でもさ、それじゃあ俺たちはどうすればいいの?」
「「「・・・」」」
「さぁ〜、どうすりゃあいいんだろうな?」
「どうすればいいんでしょうね?」
俺と亮は顔を見合わせながら苦笑いをした。
すると、凛はやけに真剣な顔をしながら言った。
「だからさ、神谷先輩を信じるしかないんだよ。俺たちは。」